ビアカップの山を登る一閑人の夢　「クライミング」（アワサカ）

　一閑人という唐子の人形が夏山と雪山に見立てたカップとプレートをロッククライマーのように登っている。「井戸のぞき」とも呼ばれる一閑人だが、アワサカのこのシリーズは山を踏みしめて常に上向き。きびしい時、つらい時、人生いろいろ。でも、ステップ・バイ・ステップの確かな歩みで頂上をめざしている。写真はビアカップ（4500円）。やや小ぶりの焼酎カップ（4000円）、酒カップ（2500円）、プレート（7000円）もそろえる。手にするたび、小さき一閑人の勇気が伝わってくる。作陶はCraft Keizan。