九州発!田中ゆかりのテーブル通信[80]7月:いきなりの真夏日に

スイカのシャーベット、はちみつ

 今年の九州北部の梅雨明けは7月9日でした。例年は7月20日前後くらいで、私の中では「梅雨明けは夏休み前」と決まっていましたので、何とも早すぎる夏の到来に戸惑っています。だって、いきなり真夏日なのですもの。体がついていきません。この暑い中、かわいがっていた「ケロ彦」はどこへ行ったのでしょう。

 「ケロ彦」とは、アマガエルのことです。昨年の晩秋、玄関脇の植木鉢ではその年最後のバラが咲いていました。よく見ると、その赤い花びらの中をベッドにして緑色のアマガエルがスヤスヤと眠っているではありませんか。あまりの可愛いらしさに、思わず写真を撮りました。その日から毎日観察していると、何日もずっとそこにいるのです。それが2週間ほど続いたので、冬眠しているのかな?と思ったほどです。その後「姿が見えなくなったな~」と思っていたら、今度は庭の植木鉢に水まきしているときに、ケロケロと鳴き声が聞こえてきたのです。慌てて声の主を確認すると、あの緑色のカエルでした。それからというもの、雨の日や水まきの度に、ケロケロと鳴くので「ケロ彦」と名前を付けて常に安否確認をしていました。

バラのベッドで眠るケロ彦(アマガエル)

 飼っているわけではないアマガエルでも、半年以上一緒に過ごせは可愛いもの。7月上旬から10日ほど出かけているうちに梅雨明けとなり、真夏日の到来にあわせたかのように姿を見せなくなりました。今頃どこでどうしているやら。寂しいです~(涙)

 7月に入ってから福岡市の気温は日中30~35度ぐらい。朝からカーッと太陽が照り付けるので、午前中でも洗濯物を干すだけで汗だくになってしまいます。これは、シミのできる「お年頃」なので策を講じなければなりません。ということで、寝る前に干すことにしました。オホホっ。

暑い日はお料理もできるだけ火を使いたくないですね。作るだけでも本当に汗だくになってしまいます。それなのに夫はイカの天ぷらやキンメダイの煮つけなど、火をガンガン使う料理をリクエストするのです。聞いただけでタラ~ッと汗が出てきます。そんな日の食後の楽しみは、エアコンの効いた部屋でアイスクリームを食べること。ラムレーズンなんか最高です。でも、さすがに毎日はねぇ・・・。太るって誰でもご存知ですよね。

 そこで今回は太らないシャーベットをご紹介します。昨年、スイカの美味しさに目覚めた私。スイカばかり食べていたらやせたのです~。ただし、カットスイカはお高いので、1玉買ってほぼ丸ごと食べてしまいます。緑の外皮はむいて捨てますが、、白い中皮の部分は薄くスライスして、塩もみしてポン酢やゴマをかけてさっぱりといただきます。赤い果肉は適当な大きさにカットしてジップロックなどの袋に入れ、冷凍室で凍らせてシャーベットにします。スイカを丸ごと冷蔵室に入れると場所をとるし劣化も進むため、苦肉の策で切って冷凍したのですが、お風呂上りに食べたら最高でした。ぜひご賞味ください。

 合わせる器は、涼感を感じるものとしてガラスや銀、青い色などを選びました。凍ったスイカの色がよく見えるようにガラスのボウルに。甘味が足りないときは、はちみつをかけて。とりわけの小鉢は波佐見焼・利左衛門の青鎬(しのぎ)新高台煎茶碗です。海や空を思わせる青い釉薬と彫刻刀で彫ったような職人の手技の鎬の模様が魅力です。文字通りお茶・コーヒーなどの飲み物用ですが、この形は白和えや酢の物などの副菜、アイスクリームなどのデザートにも重宝します。フォークは銀の打ち出し模様でキラッと。

 自宅の庭では、梅雨明けと猛暑のため何も咲いていません(涙)。ぐるりと自宅の周りを散歩したら、ヒメジョンが咲いていました。その昔、中国から伝来した雑草と聞いています。雑草の花でもガラスの瓶に生ければ、この通り。スイカのシャーベットも可愛いらしくなりました。今年はこれで真夏日を乗り越えたいと思います。

 ケロ彦よ、帰ってきておくれ。

メニュースイカのシャーベット、はちみつ
青鎬新高台煎茶 利左エ門窯(波佐見焼)
手つきガラスボウル ウイリアムズ・ソノマ(アメリカ)
カトラリー打ち出しデザート用フオーク(不詳)
ヒメジョオン
ガラス製浮き輪型フラワーベース(大・小) sghr/菅原工芸硝子(千葉県)