瀬戸屋、日本酒専用酒器「薫-kaori-」を発表

「インフィニット・酒スクール」の監修により誕生した日本酒専用酒器「薫-kaori-」

 東北エリアの大手卸・瀬戸屋(仙台市、金野伸介社長)はこのほど、酒器の新シリーズ「酒器のしらべ」と、その第一弾新商品「薫-kaori-」を発表した。
 「酒器のしらべ」は、「インフィニット・酒スクール」(東京都中央区、以下インフィニット)の代表・菅田ゆう氏との共同で開発する酒器シリーズで、日本酒の特徴を最大限に引き出しておいしく飲むための「道標(みちしるべ)」をコンセプトに掲げる。その第一弾として誕生したのが、日本酒専用酒器「薫-kaori-」だ。
 菅田氏によれば、同商品は吟醸酒のような香り高い日本酒の特長を引き出すよう設計。丸みを帯びた美しいフォルムと小ぶりなサイズは、和食器とのサイズバランスを考慮し、伝統的な和食文化に溶け込むようデザインしたという。飲む時の香りは吟醸系のみならず、他の繊細な弱めの香りでも十分感じ取れる。味わいはどのタイプの酒でも柔らかく感じられ、角が立つタイプも収まりが良く、舌触りもなめらかさが引き出されるという。製造は波佐見焼の窯元・洸琳窯。裏印にはインフィニットのロゴを入れ、インフィニット監修商品として販売する。現在は瀬戸屋のネットショップ「夢陶房」で販売しており、今後は仙台の酒蔵とのコラボによるギフトも予定しているという。価格は3千円(税抜)。
 瀬戸屋は昨年2月、手づくりにこだわった酒器ブランド「彩地器(さいじき)」を発表。それ以来酒器の開発に力を入れている。開発を推進する金野知哉氏は「酒器を変えると酒の味も変わる。酒の味を楽しむ上で器も大事だということを訴求していきたい」と今後への意気込みを語った。