生活雑貨製造販売の中川政七商店(奈良市、千石あや社長)は3、4月と、社名を冠した「中川政七商店」の新店舗4店を相次いでオープンした。今年で14年目となる同ブランド店舗は、53店舗になった。
3月31日、初のグローバル向け店舗「中川政七商店 成田国際空港第1ターミナル店」(約48平方メートル)を開店した。出国手続き前エリアに位置し、訪日外国人だけではなく、これから海外へ旅立つ日本人と、幅広い顧客の利用を期待する。店内はトランクを模したデザイン、上出瓷藝代表の上出惠悟氏が描いた奈良の鹿のグラフィックが店内を飾る。また日本語・英語・中国語の3言語に初対応、商品ラインアップは「だるまみくじ」や「南部鉄瓶」「土産菓子」など、過去の海外売上傾向から選定したオリジナルアイテム約600点のほか、日本各地の工芸名を千社札にみたてた和紙製の「工芸千社札ステッカー」を限定発売する。
4月12日には千葉県3店舗目の「同 柏髙島屋ステーションモール店」(4階、約103平方メートル)、23日には名古屋地区最大級の約129平方㍍の「同 栄 中日ビル店」(同ブランド愛知県3店舗目)、25日には神奈川県8店舗目の「同 グランツリー武蔵小杉店」(1階、約94平方メートル)が出店となった。特に「同 栄 中日ビル店」は、漆喰や吉野桧にタイルなどを用いた内装で工芸を体現、施設1階に位置。さらにブランド初となる店内に贈り物のカウンセリングカウンターを設置し、季節の挨拶や内祝といった多様なシーンでの贈り物選びを、座って相談できる。