駒形に移転オープン KONCENT本店

 デザインプロダクトショップ「KONCENT」の本店が7月4日、ビルの建替工事に伴い東京・蔵前から駒形に移転オープンした。
 「KONCENT」はアッシュコンセプト(東京都、名児耶秀美社長)の運営。デザインに込められたメッセージを伝えるために2012年、築40年の玩具問屋跡に路面旗艦店である蔵前本店を開設した。その後都内商業施設内に店舗を構える。コロナ禍で開業が遅れた6月中旬、大型複合施設・有明ガーデン、東武スカイツリーライン高架下・東京ミズマチ(都内7店舗目)と相次いで出店した。
 駒形本店(東京都台東区駒形2-6-10)は江戸通りに面し、側に「駒形どぜう」、雷門までも350メートルほどに位置する、ほぼ全面ガラス張りの路面店。面積は約90平方㍍、陶磁器製品は一輪挿し「フラワーマン」「同ミニ」、おいわい、ようこそなどのかな文字の箸置きセット「ひらがな」、「ARITA JIKI」、また合成漆器の「キッズディッシュ」シリーズなどの食器類をラインナップする。
 「ミズマチ店まで700~800メートルと近いため、ミズマチは仕入れも含むデザイン商品を、本店では「+d」やデザインコンサルの商品が中心。差別化も図っている」と同社広報は述べる。近隣に生活雑貨店がなく、キッチンツールなどの需要や、浅草散策の途中の人と、新規客も増えている。
 同社は緊急事態宣言発令前から都内各店の営業を自粛、またミラノ・サローネ会期中には同地で新製品発表を続けていたが、こちらも中止。「この間ネット販売は1.5倍と伸びたが、ここに来てネット客の来店が増加。自家需、贈り物と商品の吟味・確認傾向にある。手触り、匂いと、五感を体験できることがリアル店に求められている」と広報は話す。また19年から東京・蔵前の十数軒のショップとともに街回遊型・展示会「蔵前展」を開催しており、駒形でも継続して地域との交流を図っていく。

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