石川県能美市の複合施設「ウェルネスハウス SARAI」内の全8室のホテル「九谷ステイ」がこのほど完成した。「九谷焼」をコンセプトにし、人気九谷焼作家8氏が各一室ずつプロデュースした。
能美市出身、市在住のほか、市にゆかりのある8氏が、室内インテリアや内装を演出。上出惠悟氏は古墳・和田山丘陵と、副葬品を越前の麻紙に墨で描いた「和田山丘陵」(室名、和室)、山近泰氏は九谷五彩でゾウやサイなどを壁に描き、一部分に陶板を使いコラージュした「五彩アニマル,z」(洋室)を、牟田陽日(ようか)氏は壁紙に拡がる孤島、波とクジラ、磁土のランプ、部屋の絵に合わせたマグカップと、眠りに落ちる前の独りの時間を表現した「眠りの島」(同)をプロデュースした。このほか井上雅子作「龍」(和室)、架谷庸子作「里やまの弧」(同)、山岸青矢作「静爽の奏」(洋室)、中田雅巳作「光と線と影」(同)、早助千晴作「月齢」(同)からなる。さらに牟田氏は、エントランスに色彩豊かな九谷焼壁画も手掛けた。
同施設は「能美市ふるさと交流研修センター」(能美市営)を健康と工芸をテーマに、リニューアル。カフェ、レストラン、スパ、宿泊、スタジオなどを備えている。
ウェルネスハウス SARAI