日本初、業務用グラスをアップサイクルして製品化 アサヒユウアスと北洋硝子

「UPCYCLE Bタンブラー 津軽びいどろ」

 石塚硝子のグループ子会社・北洋硝子と飲料大手アサヒグループホールディングス傘下のアサヒユウアスは、廃棄するビールジョッキを再利用した津軽びいどろのタンブラー「UPCYCLE Bタンブラー 津軽びいどろ」(320ミリリットル)を共同開発し、10月27日に発売した。

 ガラスは再利用性の高い素材だが、異なる種類が混ざると再利用は難しいとされることから、アサヒグループ直営のビアホール(東京都墨田区)など4店から、割れるなどして廃棄されるビール用のジョッキとグラスのみを回収し、再利用する。業務用グラスをアップサイクルし製品化することは日本初。

 4店から300キロのジョッキ類をアサヒユウアスが回収、北洋硝子で粉砕、溶融、スピン成形で製品化。手仕事による風合いを楽しんでもらうため、ガラスの細かい気泡はあえて残してある。初回製造分は約400個で、価格は税込み2750円。販売は両社のECサイトや直営店で取り扱う。

 アサヒユウアスはサステナビリティに特化した事業を展開しており、アップサイクルに着目した青森県のビジネス創出支援を通じ、北洋硝子との連携が始まった。将来的には、ガラス食器のアップサイクル技術を他地域へ水平展開することを目指している。