九州発!田中ゆかりのテーブル通信[29]2月:そろそろ気分転換

カキとカブのチャウダー、フランスパン、オリーブオイル添え、シャンパン

 相変わらず寒い日が続きますね。心配していたオミクロン株が猛威を振るい日本各地で感染者が増えています。テレビのニュースでは、ピークアウトの兆しも見えてきたようですが、ウクライナ情勢や子供への虐待や火災事故など耳にするたび、眉間のしわは深くなっていくばかりです。

 寒い寒いといいながら鍋料理で温まってはいたものの、免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょう?まず、①適度な活動性と休養のバランス、②体を温めること、③ストレスを減らすこと、意外にも④腸内環境を整えることだそうです。食事法としては、①良質なたんぱく質、②抗酸化作用のあるもの(ビタミンA・C・E)、③腸内環境を整える発酵食品や食物繊維など、バランス良く食べることが大事です。

 今月は鍋料理も飽きてきましたので、旬のカキ(牡蠣)とカブのチャウダーでお洒落なブランチの提案です。カキは亜鉛含有量がトップの食材で、免疫機能や神経系を維持したり、細胞の新陳代謝を促したりする働きがあります。抗酸化作用があり食物繊維も豊富なカブをトロトロに煮込んで、お酒でさっと煮た牡蠣と煮汁を合わせれば、チャウダーの出来上がり。お決まりのスープ皿に入れてもすぐ冷めるので深型の蓋物に入れてみました。これは磁器ですが、蓋の周りと胴の側面は薄いマットの釉薬を巻いたのち、ガラス釉を水玉模様に施し、陶器風にお化粧をした優しい雰囲気が気に入っています。可愛いつまみを持ち、蓋を開けるまでのお楽しみ。会席料理では飯器として使われているのですが、発想を変えてビーフシチューを入れても素敵です。同じ色のお煎餅のようなふわふわした形の銘々皿をソーサーにしてみました。

 パンにはオリーブオイルを添えて、木製カッティングボードに載せてみました。食卓をリゾート感覚に演出してくれます。バターもおいしいけど健康を考えるお年頃、最近オリーブオイルの美味しさに目覚めました。白磁のオリーブディッシュはらせん階段状に彫りがあり、オイルを入れると模様となりとても綺麗です。多くつけすぎた時は、この階段でこすると適量になり重宝しています。

 長いお家時間の気分転換にはテーブルクロスを変えることです。フランス製のテーブルクロスを広げ、この冬にテラスで一輪のバラが頑張って咲いてくれましたので、空き瓶となったフレグランスのボトルに挿してみました。

 では、おフランスに滞在している気分でシャンパンをどうぞ。

メニューカキとカブのチャウダー、フランスパン、オリーブオイル添え、シャンパン
水玉蓋付飯器ベージュ 大乗窯(有田焼)
変形銘々皿 ベージュ 大乗窯(有田焼)
白磁オリーブオイル皿 丹心窯(波佐見焼)
カッティングボード DEAN & DELUCA JAPAN(東京)
シャンパングラス スイング ティファニー(アメリカ)
テーブルクロスプロバンス ル・ジャカールフランセ(フランス)
庭のバラ
花入れ ルームフレグランスの空き瓶