SDGsバッジで意思表示 徳永陶磁器

 有田焼のメーカー・徳永陶磁器(幸楽窯)は7月、「有田焼SDGsバッジ」を発売した。同商品は、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられる17のゴールカラーを配色したバッジのこと。今回、デザインを担当したのは同窯元。一般的なSDGsバッジは金属製のものが多いが、有田焼独特の光沢感と丸みを帯びたフォルムで、やわらかい印象に仕上げられている。
 同バッジの製作にあたり同社では、SDGsが掲げるゴールのうちNo.8「働きがいも 経済成長も」、 No.10「人や国の不平等をなくそう」、No.12「つくる責任、つかう責任」に取り組んでおり、有田町内にある就労継続支援事業所「やきものの里」と連携して製作を行うほか、収益の一部は同施設への支援金に使われるという。
 近年、ものづくりの現場においてもSDGsへの取り組みが活発化しているが、同社では1865(慶応元)年の創業当初より環境配慮に取り組んできた。現在の社屋は約50年前、有田小学校を建て替える際に旧校舎を移築、つまり再利用したもの。また、1991年には日本で初めて無鉛の絵具、有害物質フリーを導入している。守るべき伝統、技術を受け継ぐ一方で、常に時代と人に寄り添いながらものづくりを行う姿勢は、世界からも注目を集めている。
 「SDGsバッジ」は1個1650円で同社公式通販サイトより購入可能。

幸楽窯通販サイト