九州発!田中ゆかりのテーブル通信[23]8月:リゾート感覚で楽しむおしゃれなブランチへご招待

波佐見焼の葉型のお皿を中心にブランチをコーディネート

 新型コロナウイルスの猛威にオリンピック、心配したり喜んだりとあわただしく過ぎていく今年の夏。そろそろお盆の準備と思っていたら今度は大雨。西日本・東日本の太平洋に延びる前線の影響で九州は激しい雨が降っています。各地で土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水などがニュースで報道されているのでご存知の通りです。被災された方には心からお見舞い申し上げます。

 私の仕事場がある佐賀県有田町では、8月12日早朝から防災無線やアラートが鳴り、避難指示が町民全員に出ました。特に私の仕事場はハザードマップで見てみると危険区域になっていたため、慌てて実家のある佐賀県武雄市に避難することにしました。その日は大雨の中、近くの大型店舗でお盆用品や食料品を買い出しに行ったのですが、翌朝その店の駐車場は川のようになっており、近くの救急病院の駐車場に水没した乗用車が見えるだけ。一晩で一変、びっくりです。隣町のちゃんぽん屋さんは胸まで水が来たそうです。幸い実家は安全でしたのでこの文章をしたためております。

 15日には一旦小康状態になりましたので、有田の仕事場を見に行きますと、建物の裏山から大量の山水があふれ出ており、庭の二つの池を満たしながら大きな音を立てて排水溝へと流れています。「裏山が崩れたらこの仕事場もつぶれる」と恐怖を感じ、足早にその場を後にしました。16日から再び大雨警報が出ています。これ以上何事も起こりませんようにと祈るばかりです。

 さて、今(16日)は避難中ということでお許しをいただき、お気に入りのテーブルコーディネートをご紹介します。今年2月に開催された「テーブルウェアフェスティバル2021 Online」で発表したものです。遊び心やおしゃれ感満載の波佐見焼の葉型のお皿を中心に、休日に集う女友達とのブランチ。まるでリゾート地に旅したかのような気分になり、リラックスして楽しいお話に花が咲く、そんな雰囲気を表現したつもりです。定番の丸や四角のお皿に対して、こちらはナチュラルテイストのカジュアルリッチ。このスタイルが今のトレンドのひとつです。

 テーブルクロスは器の雰囲気を大切に、おしゃれな美女会のイメージでインド綿に大胆にプリントされた花柄を選び、ナプキンも色を合わせて。天然素材「ラフィア」のランチョンマットやつるで編んだパンかごは、リラックスな雰囲気には欠かせないマストアイテム。カトラリーも器のサイズや用途に合わせて選びます。食卓花はブランチですからさりげなく。ちょっと贅沢なパンとチーズやハム、ピクルスなどを食べながらティーやコーヒー、ワインなどは自由に、おしゃべりの締めはチョコレートです。

 コーディネート成功のポイントは「こんな風にしたい」とありありとイメージしてみること。そしてそれに近づけること。そして何より、楽しむ心意気が大切です。自称美女の方々のご参加をお待ちしております。

想定メニューちょっと高級なパン、チーズ、ハム、ジャム、ピクルス、ティー、コーヒー、ワイン、チョコレート
リーフシリーズ(長皿、小皿) 重山陶器(波佐見焼)
面取りシリーズ(ポット、マグカップ) 重山陶器(波佐見焼)
マカロン 重山陶器(波佐見焼)
グラス コンランショップ(イギリス)
パンかご Madu(マディ)(東京)
カトラリーTiffani Boutique (イタリア)
ランチョンマットラフィア コンランショップ(イギリス)
アルストロメリア
フラワーベース(ガラス)コンランショップ(イギリス)
ナプキン白ユリ手刷り(インド)
ナプキンリング メーカー不明 雑貨屋で購入
テーブルクロスジャスミン手刷り(インド)