関東に初出店 アイトーの綱具屋

子育てファミリー向けの綱具屋、4店舗目を「流山おおたかの森S・C」に出店

 陶磁器卸大手のアイトー(東京都、疇地顕正社長)は3月31日、ライフスタイルショップ「綱具屋」を千葉・「流山おおたかの森S・C FLAPS」にオープンした。
 同ショップは、瀬戸綱具屋SETORe、大阪・大丸心斎橋店、同・NU茶屋町プラス店に続く4店舗目で、関東初の出店。南口都市広場に面する「フラップス」の1階メーン入り口の正面という好位置で、「綱具屋」から見ると右に「フライング タイガー コペンハーゲン」、左にはホテルショコラ、左奥「デイリーテーブルキノクニヤ」というならびとなっている。特に「デイリーテーブル」は吉祥寺など西東京エリアを中心に展開する、生鮮食品からグロサリー、さらに店内厨房を併設し惣菜や弁当を提供するコンパクトなスーパー。同店との親和性も高いことも期待できる。
 「綱具屋」のコンセプト「憧れと暮らす毎日を。」のもと、約100平方㍍店舗では食器、キッチン、ファッション・雑貨の3カテゴリーアイテムを均等に扱う。じゅう器はアメリカンビンテージ木製にステンレストップのユニセックスなミックス感が醸し出されている。前面の丸テーブル上はリネンクロスに瀬戸・加藤真雪氏の皿とコーヒーカップ、ポルトガル・コスタノバのピッチャーを置き、ドライフラワーを生ける。食器類はクラフト感を重視し、美濃、信楽、益子などの窯元、陶芸家・山下秀樹氏などの陶食器が目立つ。オープニングでは練り込みで人気の高い酒井美華氏(irodori窯)を特集した。
 キッチン系ではだ円土鍋「kanae」、長谷製陶の土鍋類、すず製品や南部鉄器などの金属器をセレクト。フアッション系では、江戸時代から続く高島ちぢみをルーツにもつ「ビワコットン」のTシャツ、東京・日本橋の傘専門メーカー「小宮商店」の商品と、通常のライフスタイルショップではなかなか出会えない商品がラインアップされている。
 企画を担当した石川はるか氏は「本館には食器店、食器も扱うライフスタイル店舗も多いが、本物志向の品ぞろえと、さらに弊社のネットワークを駆使した仕入れも大きな強みで、差別化できており、十二分に戦える」と述べる。年商1憶円を目標とする。