仙台市の瀬戸屋、宮城県産の食材と酒を平盃「雄雪」で楽しむ会を開催

東京日本橋の日本料理店「甍(いらか)」で開催。起立しているのがプロジェクト担当の金野知哉氏

 東北エリアの大手卸・瀬戸屋(仙台市、金野伸介社長)は10月11日、同社オリジナルの平盃「雄雪」で宮城の酒と食材を楽しむ会を、東京銀座の日本料理店「甍(いらか)」で開催した。
 平盃「雄雪」は、同社が展開する酒器ブランド「彩地器」の第1弾として今年2月に限定で300個発売したシリーズ。「彩地器」は酒器をただ単に販売するだけでなく、購入者に向けたイベントを催すこともコンセプトとしており、7月にも日本酒に関する特別講座を仙台市内で催した。今回は東北の魅力発信を目的に、宮城県産の食材と酒を、宮城県産の盃とともに楽しむという趣旨で開催。日本酒は石巻市の「日高見(ひたかみ)」、食材は宮城蔵王の銘柄豚、登米市の野菜、気仙沼市で水揚げされた海産物などをそろえた。
 当日は、台風19号が接近していた時期ながら、32人が参加。「日高見」の平孝酒造・平井孝浩社長をはじめ、野菜や豚肉を提供した伊豆沼農産、海産物を提供した海遊の関係者らも出席し、出された日本酒や食材についてその魅力やこだわりの背景を説明した。参加者らは話を聞きながら、おいしい食材や酒に舌鼓を打っていた。プロジェクトを推進する金野知哉氏は「宮城の食材を使った料理、日本酒を楽しんで頂けた。今後もこのようなイベントを開催しながら、器の楽しみ方を伝えていきたい」と述べた。
 「彩地器」プロジェクトでは、今後の予定も続々決まっている。11月18日には仙台市内のイタリアンレストラン「スターガーデン」で、「雄雪」を体験するイベントを開催。また「雄雪」に続く第2弾シリーズを12月に発表する。さらに来年(2020年)1月には、メゾン・エ・オブジェでの出品も予定しており、今後の新たな展開に目が離せない。

彩地器 Saijiki Tohoku ウェブサイト