ネットショップ「北欧、暮らしの道具店」はこのほど、音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」や「Apple Music」に相次いで公式プレイリストを公開し、音楽でつながるサブミッションメディアへの足掛かりとした。
クラシコム(東京都)が運営する「北欧、暮らしの道具店」は国内外の雑貨や食器類、アパレル、オリジナル商品を販売するほか、月に約100本の記事を公開し、YouTube公式アカウントではオリジナルドラマやドキュメンタリーなどの動画コンテンツを配信し、チャンネル登録者数25万人を超える人気を博している。そんな中で同社は、家事や仕事などをしながらでも聴くことができる「音声コンテンツ」に可能性を見出し、今年4月に「Spotify」で公式プレイリストを公開。1カ月で15,000人以上のフォロワーを獲得し、その手応えを得た。それに続いて6月5日には「Apple Music」でも公式アカウントを開設しプレイリストを公開した。今後、ショップサイトコンテンツと連動してプレイリストを更新するなど、新たな取り組みを進めていくる。現在は、暮らしに寄り添った7つのテーマで編集したプレイリストを公開しており、「20時のおつかれさま」などが人気を集めているという。
サブミッションメディアとは、サブスクリプション(定額課金)音楽配信サービス内の音楽番組のようなもの。具体的には多くのフォロワーを持つ音楽プレイリストを更新するアカウントのことで、独自にセレクトした曲を集めた「プレイリスト」を複数公開している。現在の音楽業界のマーケティングにおいて、米国を中心にサブスクリプションメディアが非常に重要な役割を果たしている。ファッション業界では「シャネル」や「プラダ」などが、各社の世界観を表現するプレイリストを公開している。音楽を通して顧客とのコミットメントを高めるなどの役割が期待されている。