188万円の「南部鉄瓶ゴジラ」 故宝田明氏のプロジェクト

南部鉄瓶がゴジラの造形に仕上がったユニークな作品

11月3日は怪獣・ゴジラの誕生日。これに合わせて188万円(税込み)の「南部鉄瓶ゴジラ」が限定5点、シリアルナンバー入りで発売された。発売元は南部鉄器ゴジラプロジェクト。

 このゴジラと南部鉄器のコラボ企画は、3月に死去した東宝・ゴジラ映画の初代主演俳優・宝田明氏が総合プロデューサーとして2018年に開始。製造は南部鉄器製造の老舗・及富(岩手県奥州市)の8代目で同社専務の菊地章氏、原型制作は岩手県在住の英国人彫刻家、グレゴリー・ローズ氏が担当。3Dプリンターなどの新技術を取り入れて制作し、20年に初めて発売した。今回のものはそのカラーバージョンで、鉄瓶部分は金色、目には岩手県産の久慈琥珀を使用。台座部分は青に彩色し、ゴジラが東京湾から出現するイメージに仕上げた。付属する専用ガラスケースには宝田氏のサインが印刷されている。

 同作品は高さ27センチ、奥行36センチ、幅30センチ、容量は1.2リットル、台座を含めた総重量は約15.2キロ。受注生産で納品までは2カ月以内。菊地専務は「頭部の一部が蓋になっており、そこから水を入れて鼻から注ぐ。鉄瓶としても使えるが基本的には美術工芸品としてお薦めしたい」と語る。

同品についての問い合わせ:090―1457―5894(南部鉄器ゴジラプロジェクト担当・佐々木)

専用ガラスケースに収めた作品