有田焼老舗商社の賞美堂本店(蒲地桃子社長)は6月15日午前9時まで、「色絵アマビエ岩花鳥文ボンボニエール」の第2回オンライン予約受注販売を行っている。
「アマビエ」とは、江戸時代肥後(現・熊本県)の海に現れ、「疫病が流行した際は、私の姿を描き、人々に見せよ」と告げて消えたという日本の妖怪。現代の疫病・新型コロナウイルスの収束を願うアイコンとして注目され、アマビエのイラスト作品などをSNSに投稿する「#アマビエチャレンジ」も広がっている。
同ボンボニエールは、有田焼の伝統的文様にアマビエの姿を融合させた図柄。径10センチ✕高さ6.5センチ、税別3000円で、熊本県天草の陶石を使用している。ボンボニエールは砂糖菓子(ボンボン)を入れる菓子器としてヨーロッパから伝わり、日本では皇室慶事の記念品として知られている。同社は「有田焼アマビエ シリーズ 」第1弾として4月下旬「アマビエ マグカップ」をオンライン販売したところ、1時間で60個を完売。これを受けて第2弾の同商品を5月8~18日予約販売したところ、卸を含む500個近くの注文となった。
同社の蒲地亜紗氏は「大切な人とも面会が叶わない状況下、お互いの健康を願う贈り物としてこの商品を制作した。既にお届けしたお客様より追加の希望や、予約期間後に存在を知った方より問い合わせが日々続き、2回目の予約期間を設けることとした」と語る。
賞美堂オンラインショップ
(本記事は5月10日掲載記事の再編集です)