12カ月新作プロジェクト発表 マルヒロ

 波佐見焼産地商社のマルヒロ(波佐見町、馬場匡平社長)は8月から12カ月連続で新商品を発表するプロジェクトを発表した。
 馬場社長は「アカデミックなデザイン教育に頼らずに商品を企画する方法を踏襲し、このプロジェクトがスタートした。個々が積み重ねてきた『人生』を商品開発に落とし込み、自由な発想で商品を企画していきたい。また毎月分散させて発表、というスタイルも私たちの新しい試み。これまで展示会に照準を合わせたものづくりをしてきたが、今後は商品発表を分散させ、より丁寧なものづくりをし、その背景を伝えていきたいと考えている」と語る。社外デザイナーのほか、同社のさまざな部署の8人が新商品を企画する。
 第1弾は馬場社長デザインによる簡素で飾らない美しさを表現した香り関連の3アイテムで、「C.O.I」と名付けられている。香を置く「C」は半円筒型の無釉の磁器、アロマストーンとしても使える「O」(石こう)と組み合わせても使用できる。「I」(無釉、磁器)は「C」を焼成する際に用いるハマを、香木やアロマストーンを置いて使うインテリア。価格は税込み1100~2200円。
 9月19日発売の第2弾は「HASAMI×Boris Tellegen by 松尾敬介」。同社は2018年にオランダ・アムステルダムのアーティストボリス・テレゲン氏作のフラワーベースやタイルなどの立体的作品を東京で発表した。今回は「HASAMI season01」の日用食器の平面に立体的なグラフィックを落とし込み、アートピースや日常使いでも楽しめる作品をリリースする。同品は同日プレオープンするマルヒロの私設公園「HIROPPA」の限定商品となっている。

マルヒロ公式サイト