「旅する、千年、六古窯」巡回展、瀬戸と常滑で開催

 「旅する、千年、六古窯―火と人、土と人、水と人が出会った風景―」展(主催・六古窯日本遺産活用協議会、 https://sixancientkilns.jp/ )が9月23日まで、瀬戸市美術館ととこなめ陶の森の2会場で開催されている。
 第1会場の瀬戸市美術館では、市制施行90周年を記念し「日本六古窯を辿る―日本六古窯それぞれの歩み―」と題し、中世から近代にかけての六古窯の作品約50点を概観する。要入場料、9月29日まで。
 第2会場のとこなめ陶の森 陶芸研究では、常滑市特別展「日本六古窯を辿る―常滑窯と諸窯の関係―」を開催中。常滑のひもづくりによる壺・甕類の生産体制の確立と、その技術が瀬戸を除く六古窯や周辺の諸窯にも伝播した観点から、中・近世諸窯(渥美窯・中津川窯・染屋焼)と現代作家作品(常滑焼および染屋焼)約40点を無料展覧している。
 8月31日には愛知県陶磁器美術館で、常滑・鯉江明、瀬戸・水野雄介、備前・木村肇、丹波・今西公彦、信楽・谷穹、越前 ・土本訓寛の若手陶芸家6氏が出演するトークイベントを、9月1日には、常滑のINAX ライブ ミュージアムで6氏をナビゲーターに、「六古窯の土にふれあう」を実施。産地の土を持ち寄り、ろくろの実演、土に触れる機会の創出を行う。
 同展覧会は2017年春の六古窯の日本遺産認定を契機に、六古窯の魅力を掘り下げ続ける取り組みとして同年末にスタート。越前、備前、信楽と丹波での展覧会に続く第3弾となる。