人間国宝など100人以上の作品展示 「THE MINO-地層-」

 産地美濃を多層的に表現する企画展「THE MINO ―地層―」が2月25日~3月3日、伊勢丹新宿店本館5階のセンターパーク/ザ・ステージ#5で開催された。

 多治見の産地商社、井澤コーポレーションによる、土、作家、文化という3つの層から美濃を捉えた前例のない企画で、とうしん美濃陶芸美術館と(一社)セラミックバレー協議会が協力。担当の木屋龍太バイヤーは「『ART in MINO 土から生える2024』、23年の複合施設THE GROUND MINO開業といった、交流を通じて社会課題解決を探っていく活動が、産地を盛り上げることにつながると考える。国内最大産地である美濃の頑張りは、他産地にも影響を及ぼしてくれると思う。またリビングフロア顧客には、東海湖の存在、これによって土があり、釉薬が開発され、美濃の多様性が今日まで息づいていることを知ってもらえたら」と話す。

 フロア中央を占める同ステージのさらに中央には、美濃から運び込んだ土を使った焼成前の粘土を使い、湿度や時間による変化をそのまま提示した高さ2メートル以上の巨大インスタレーション「トキノマ」(日置哲也作)が置かれた。また陶芸家で、ギャルリももぐさを主宰する安藤雅信氏監修による茶席が設えられ、週末には呈茶イベントを開催した。また美濃を代表する陶芸家で人間国宝の鈴木藏氏をはじめ、七代加藤幸兵衛氏、玉置保夫氏、若尾利貞氏などの茶道具が並んだほか、現在活躍する人気作家の東金聖氏など、100人以上の作家作品を網羅するという規模で展開して見せた。

 このほか安藤雅信氏の「旅茶箱」(茶碗2点、点前道具一式)、林恭助作「燿変滴彩碗」、林友加作「志野茶碗」、加藤亮太郎作「織部茶碗」の4作品を抽選購入品とし、会期前から伊勢丹新宿店のホームページ上で特集を組み、井澤氏、安藤氏、林夫妻、亮太郎氏へのインタビューなども掲載して同展をアピールした。

 木屋バイヤーは「今回の企画に際し、美濃を拠点に活動する作り手の方々の100人を超える規模、そして、人間国宝から巨匠、気鋭と呼ばれる方々まで多様な作品を展開させて頂けたこと。特にこれらの点が、多くのお客さまに楽しんで頂けた要因だと感じている。今展をきっかけに美濃をはじめ、日本の優れた伝統や文化、技術をより多くのお客様に知っていただける企画を引き続き考えていきたい」と総括した。