多彩なコーディネートを展示 TALKテーブル作品展2024

会場は華やかなテーブルコーディネートで彩られた

 NPO法人食空間コーディネート協会が主催する恒例イベント「TALKテーブル作品展2024」が6月22、23日、新宿パークタワー1階で開催された。
 今年の開催では、共通テーマのもと「いっしょに食べよう!2024」、「日々の優しい暮らし~受け継がれる器たち~」をテーマに一般・同協会会員および同協会資格保持者を対象にテーブルコーディネート作品を募集。会場には入賞者24人の作品が展示された。

 最上位である協会賞に選ばれたのは、森山ゆか氏による「能登復興を祈って~日本の伝統を子どもたちへ~」。タイトル通り、今年の元旦に発生した震災により、大きな被害を受けた能登に思いを寄せたコーディネートで、能登市の花であるユキワリソウをはじめ、石川県の工芸品や工芸士が手掛けた食器を取り入れている。同氏は「立春のテーブルをイメージしており、この日に食べると幸せになるという豆腐料理を、輪島塗の田谷漆器店の器に盛り付ける。二十四節季の始まりと再スタートする能登、未来にはばたく子どもたちへの思いを込めた」とコメントしている。

 このほか、企画展示として、卓育委員が「心豊かな個食から心つながる共食へ~各世代が織りなすワクワクテーブル!~」をテーマに、4世代4スタイルの初夏の朝食風景をイメージしたデモテーブルを展示した。

 また、会期中は世界各地の食文化や工芸を研究している井谷善恵氏よる基調講演「『ニッポン』と呼ばれた器の奇跡 ~西洋食器を創った人々」や協会顧問によるギャラリートークなども行われた。

協会賞に選ばれた森山ゆか氏の「能登復興を祈って~日本の伝統を子どもたちへ~」

陶業時報8月号の記事についてお詫び

 陶業時報8月1日号7面に掲載した本記事「TALKテーブル作品展」の記事で、協会賞として掲載した写真が誤っていました。掲載した写真は、優秀賞「夏越の祓」(松本彩氏)で、本記事に掲載した写真が正しい協会賞となります。訂正しお詫びします。