九州発!田中ゆかりのテーブル通信[48]10月:果物ざんまい

冷ほうじ茶、プリン、ナシ、ブドウ、カキ

 あんなに暑かった夏が今は嘘のように、真っ青な空と爽やかな風と鳥のさえずりに、ふと、心が和みます。

 この時期、九州北部では「長崎くんち」をはじめとした秋祭りが各地で行われます。「博多おくんち」「唐津くんち」など、収穫を感謝して奉納されるお祭りのことです。神社から御旅所(おたびしょ)まで神輿(しんよ)による御神幸(ごしんこう)が行われたり、大名行列や囃子、踊りなどが繰り広げられたりと、地域によって様々です。私が住んでいる有田町でも、昨日は「おくんち」で暗くなるまで太鼓の音が聞こえていました。来週は「伊万里くんち」です。知り合いの窯元夫人によると、今年は出番町で仕事が終わった後に、夜にみな集まって踊りのお稽古だそうです。地域とのつながりも大切にしておられることがよくわかります。この「くんち」の日は、クリの入った小豆のおこわ(もち米を蒸した日本の伝統料理の総称で、主にお祝いなど特別な日に食べられていた)を毎年届けてくれる友人がいたのですが数年前に亡くなられ、今では幻の味となってしまいました。

 先月は出始めのイチジクのお話をしましたが、10月になると八百屋さんに行けば沢山の美味しい果物が並んでいます。ナシとブドウとカキ、ミカンをさっそく買い求めて味比べ。どれも新鮮でみずみずしく、お菓子では味わえない自然の甘さ。ご飯よりカロリーないし~、ビタミンCは美白よ~!もうルンルンです。ミカンやユズは大きなガラスのコンポートに盛り、キッチンのカウンターに飾ります。お部屋が明るくなり、風邪気味だった私もやる気が出てきました。

 読者のみなさまはフルーツをどの様な器に盛られていますか?その時々で使い分けていらっしゃると思いますが、丸や四角のお皿ではなく、私はこの葉型のお皿をお勧めします。なぜなら、フルーツがとてもチャーミングに見えて、テーブルを囲む時とても楽しい気分になるからです。長さ31センチ、幅16センチの葉っぱの形で、葉脈もちゃんとあります。思ったよりもたくさんの量が盛れますが、てんこ盛りにはしないで、葉っぱの形を生かします。手に持ってみると薄手で軽く、洗ったり、ふきんで拭いたりするのも苦になりません。でも、みなさまはきっと近代的な食器洗浄機ですね~。失礼しました。カラーバリエーションは6色もあり、何色にしようかと迷いましたが、今回は秋の色で色名は琥珀(こはく)。なんて素敵な名前でしょう。

 蓋付の可愛らしいボウルは「お茶目碗」といいます。直径9センチ、高さ7センチで、お客様用の汲み出しといわれるお煎茶碗を縦長にした感じです。こんなに可愛くなるのですね。日本茶・中国茶・ハーブティーに合いそうです。でも、お洒落な茶わん蒸しにも。私はプリンにしてみました。ソーサーも桔梗渕(ききょうぶち)になっていて小皿としても存在感を発揮します。

 お茶はほうじ茶を冷やして。蓋が白磁のガラスのポットで入れました。このポットにはスーパーステンレス茶こしが装着されており、これが重宝します。ポットの形に合わせて作られた凹凸のない細かな丸穴の茶こしは、茶葉を十分広げ美味しい茶液を作ります。また、茶液の中に茶くずを侵入させません。また、茶殻を捨てる時も茶こしを抜き取りパッとひっくり返して捨てるだけ。ステンレスだから匂いもつきません。

 お花は名残のトレニア。昨年のこぼれ種で庭を楽しく彩ってくれました。「ありがとう」という気持ちで飾ります。小さな花入れは白磁に蓋が金塗り、よく見るといくつか穴が開いています。本当はポプリやドライな花びらなどを入れて、好みのオイルを垂たらし、かすかな香りを楽しむためのものです。

 穏やかな太陽の光の中でテーブルにパッと広げたのは新品のキッチンタオル。カジュアルに楽しみたいときは遊び心も大切です。

 そろそろ新米も登場しますね。でも、食べすぎにはご用心を。

メニュー冷ほうじ茶、プリン、ナシ、ブドウ、カキ
リーフ長皿・コハク 重山(じゅうざん)陶器 (波佐見焼)
白磁お茶目碗 重山陶器 (波佐見焼)
白磁ソーサー 重山陶器 (波佐見焼)
白磁蓋ガラスポット&スーパーステンレス茶こし ŌYANEオリジナル ŌYANE(オーヤネ)(波佐見焼)
ガラスコップ コンランショップオリジナル(東京)
カトラリーデザートスプーン&デザートフォーク コンランショップオリジナル(東京)
トレニア
白磁金蓋ポプリ入れ 畑萬陶苑(伊万里焼)
キッチンクロスキッチンクロス DEAN&DERUCA(東京)