サブスク「CRAFTAL」の関西拠点がオープン Culture Generation Japan

築120年の京町屋内にオープン

 日本文化の継承と創造を目指すプロデュース会社㈱Culture Generation Japan(堀田卓哉社長、以下CGJ)は5月17日、和食器のサブスクリプションサービス「CRAFTAL」の関西初拠点「CRAFTAL GALLERY KYOTO」(京都市中京区百足屋町384)をオープンした。

 「CRAFTAL」で取り扱う器を実際に手にして選べる飲食業向けのギャラリーで、東京・東日本橋に次ぐ2拠点目、京都・中京区の築120年の町屋内に構える。スタート時の取り扱いは約160点。陶葊窯、大日窯、丈夫窯・加藤丈尋氏、洸春窯など全体の4分の1が京都の食器をラインアップする。また山本昌弘氏、釋博史氏らTOUREN(京都陶磁器協同組合連合)所属作家の香炉や花器、カップ&ソーサー、茶器セットなど同店限定も30点以上に及ぶ。

 堀田社長は「京都の伝統産業は、他地域と比べて圧倒的な多様性を持つ。また宗教、茶・華道など日本固有の和文化市場が身近なため、固定層に支えられてもいるが、新たな顧客層へのアプローチや新しい視点によるイノベーションという観点では、まだ大きく成長する余白を残す。また今日の日本の飲食店は、シェフの世界観や価値を表現する場へと進化、その価値を来店する顧客が自ら発信するという機会も増加する。日本の各産地で作られる器はシェフと非常に相性が良いが、両者のタッチポイントは非常に限定されている。伝統工芸は客層の拡大が成長の鍵、ここでは京都の伝統産業と飲食店を繋ぎ『器の地産地消』を推進したい」と話す。

 CGJは2022年7月に「クラフト&コミュニティ」をテーマとする複合施設「TOIビル(トイビル)」を東京・日本橋横山町に開業。19年から活動する「CRAFTAL」のギャラリーを同施設内に設けており、21年から「文化をめぐる、産地の旅」とする、国内ものづくり産地をめぐるクラフトツアープラットフォーム「Onland」、同ツアー関連の物販ストアなどの運営にも携わっている。

 営業は平日午前10時~午後6時、完全予約制。予約などはメール(info@craftal.co.jp)で問い合わせる。