百貨店の松屋グループの東栄商会(東京都中央区)は12月16日、「MOOMIN SHOP GINZA」の1号店を東京高速道路高架下のショッピングセンター、「銀座インズ1」にオープンした。
同店(約70平方メートル)は、外堀通りに面した路面店で、高いアート性と奥深い文学性をもつ北欧ブランド「ムーミン」の世界観を体現したオフィシャルショップ。店内は作者トーベ・ヤンソンが好んで使用したグリーンと、小説の挿絵やコミックスのインクをイメージした黒を用い、発祥の地であるフィンランドらしい空間を表現する。
取り扱いはマグカップ、キッチン雑貨、ファッション雑貨、文具、食品など全1100アイテム以上。特にアラビア製のマグ、フィンランドの村ムールラで作られる木製トレーなどのインポート類は、ライフスタイル雑貨から食品と、全780種、全商品構成の約7割を占める。このほかベビー・キッズ商品、原画モチーフのポスターやポストカード、伝統工芸品や有名ブランドとのコラボレーション商品、同店限定オリジナル品やリアル店舗初登場アイテムも充実する。
土岐・山加商店の「クヴィオ プレート」は先行販売。クヴィオはフィンランド語で模様の意で、花や丸の模様を基調としキャラクターが描かれるシリーズ、マグカップとそろうほか、「HALF COLOR」シリーズも多数ラインアップする。さらにamabroの陶磁器産地とコラボした有田焼、益子焼、九谷焼のムーミン食器、三重・籐芸のスープボウルとレンゲ(先行販売)なども扱う。
松屋は1990年に北欧デザイン商品の輸入総代理店「スキャンデックス」を設立、同社を通じアラビアブランドのムーミンマグの販売に携わってきた。2014年には松屋で原画展を開催するなど原作者一族、関連会社との交流も深い。また東栄商会は、「ムーミン」の日本におけるライセンス管理を行うライツ・アンド・ブランズと小売店舗契約を締結し、ショップの運営権を昨年10月に取得した。同店は年間売り上げ1億5千万円を目標とする。