東京・目黒の「松岡美術館」で、2月5日まで「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol・3」が開催されている。
同館では創設者・松岡清次郎が自らオークションや公募展に出向いて収集した約2400点のコレクションを再構成し、3会期連続で「出会い」をテーマにした企画展を展開してきた。本展では、「明清陶磁 繚乱の美」「館蔵 中国明清絵画展」「幽玄の道」「中国青銅器 金文」を開催。中でも注目は、イエズス会の宣教師がもたらしたヨーロッパ文化によって大きく発展を遂げたとされる中国陶磁だ。「藍地琺瑯(ほうろう)彩桃花卉文碗(清時代「康煕(こうき)御製」銘)」や、「粉彩八桃文盤(清時代「大清雍正(ようせい)年製」銘)」など、華やかな色彩が印象的な明清時代の作品を出品。また、約13年ぶりに公開されるという明清絵画や、中国伝来の芸能を起源とする能楽に関連した作品が一堂に会するほか、「中国青銅器 金文」では青銅器の表面に鋳込まれた金文に着目し、その意味合いを紹介している。