木本硝子などが出展 PROJECT TOKYO

「Project Tokyo」の会場

 国際的フッションの合同展示会「PROJECT TOKYO」が3月16、17日、東京国際フォーラムで開催された。

 参加は約180ブランド。衣類、靴、バッグ、ジュエリーが大半を占める。そんな中木本硝子は、昨年10月「インテリアライフスタイルリビング」でデビューさせた江戸切子のジュエリー「キリコジュエリートーキョー」で初参加した。同ブランドは、リング、ネックレス、イアリング、ペンダントなど40以上のアイテムからなる。クリスタルの板ガラスに菊繋ぎや魚子の模様を施すのは、根本硝子工芸の3代目の根本幸昇氏。次いで切削士、研磨士、金工士と多くの職人の手を経ている。ブランディングディレクターに、デザイナーの川渕好美氏を迎えた。木本の青木美穂氏は「小売りの場で多くの若い女性から『江戸切子はお祖母ちゃんの家で見た。昭和の食器』という声を多く耳にしてきた」と話す。自身がアンティークジュエリーを収集していたことから「新たな市場を意識していた中、機会に巡り合えた。ジュエリー業界は新しい素材を求めており、好反応。直営店、自社ネットやポップアップショップで販売し、その反応を次のコレクションに繋げたい」と続けた。

 また塩野香料を母体とする創香デザイン会社、キチベイは、コロナ禍で欧州展示会から国内展に出展。小松誠デザインの「クリンクルタンブラー」を使用した5種の香り「クリンクルキャンドル」シリーズに、新たに「アカフジ」「イケバナ」「カレサンスイ」を発表した。香りもさることながら、タンブラーの外胴部をマットに、内部は香り、パッケージに合わせた微妙な色を見事に表現している。瀬戸・セラミックジャパンがタンブラーを手掛けている。また同社のディフューザーは美濃・芳泉窯が製作する。

 このほか海外日本未上陸アイテムを紹介するブランドに、ハンドメイドの磁器のピアスなどのアクセサリーもならんだ。