工房ギャラリー「NIEI」をオープン 伝統工芸士の丹影氏

 京焼・清水焼伝統工芸士の光武みゆき氏(陶号・丹影)が運営する工房ギャラリー「NIEI(にえい)」がこのほど、京都市東山区にオープンした。

 場所は八坂神社前を走る東大治通りに面し、東山三条交差点すぐの立地。手前がギャラリー、奥が工房。店内には、2018年から展開する自身のブランド「NIEI」作品がならぶ。同氏は昨年11月中旬、うめだ阪急で丹影として初個展を催したばかり。

 光武みゆき氏は短大卒業後、手仕事によるモノづくりを志し京都府立陶工高等技術専門校に学んだ。京泉窯就職、2代目加藤如水氏に師事し、07年独立、10年同地にて店舗兼工房「お揃いの器めおと屋 工房色は匂ゑど」を開店した。20年伝統工芸士に認定。京都色絵陶芸展、京焼清水焼展で数々の受賞を果たし、絵付師としてのキァリアを深めている。
 店内には巧みな呉須の鳥獣戯画や吉祥紋のほか、乾山写し、あでやかな色彩が施された皿や鉢、茶器、酒器などがならぶ。光武氏は「出産を機にめおと屋を開業と、子育てしながら仕事を続けたいとの思いがあり、働き方としての店舗工房を設けた。今は3人の女性職人が在籍し、週1~2回と自身のライフスタイルに合わせて、ゆるく働く場所」と語る。彼女たちの仕事は、ネット店舗や催事で販売する日常使いのめおと屋の商品づくり。

NIEI〈丹影〉