「デザインコレクション バーチャルストア」をオープン 松屋銀座

 東京・松屋銀座は11月17日、同百貨店ウェブサイト内に初のバーチャルストア「デザインコレクション バーチャルストア」をオープンした。
 デザインコレクションは1955年、同百貨店と日本デザインコミッティーが協力して作ったデザインのセレクトショップで同百貨店の7階にある。白山陶器を始め、キハラ、セラミック・ジャパン、タイムアンドスタイル、木村硝子店など業界関連商品も数多く展開。国宝や世界遺産、寺社文化財のデジタルコンテンツも手がけるDIO(ディオ、京都市)が協力する。

 隈研吾氏、佐藤卓氏、小泉誠氏ら33人の日本デザインコミッティーメンバーが選出した商品がならぶ7階「デザインコレクション」を、8Kを超える高画素、高細密な画像で撮影、画像をつなぎ合わせてリアルな売り場を再現。同バーチャルストアでは、約700点の商品のうち、創設当初からのロングセラーや最新アイテムなど約100アイテムが「松屋オンライン」で購入可能となっている。森正洋デザインの白山陶器「G型しょうゆさし」「平茶わん」、加藤達美デザインのセラミック・ジャパン「ムーンライト/カップ&ソーサー」、木村硝子店社長の木村武史デザイン「サヴァ」、同社木村祐太郎デザイン「ベッロ」など、テーブルウエアで購入可能なアイテムは開設時13品程度。

 またチェア類を中心に360度画像を回転して素材感や細部を見ることができるものや動画を使うなど、様々な仕掛けで売り場を歩いて商品を見て回れる仕組み。同百貨店では「百貨店らしい買い物体験を追及したオンラインストアの構築、デザインコレクションの認知度拡大を通して、新規顧客の開拓、バーチャルから実店舗への集客アップ」を挙げ、「デザインコレクション」として前年比125%の売り上げを目指す。

デザインコレクション バーチャルストア