日本民藝館との連携で移動展覧会　無印良品

　移動展覧会「民藝 MINGEI 生活美のかたち展」が1月16日から、無印良品店舗で開催される。無印良品と日本民藝館（深澤直人館長）による初の連携企画展で、同館が所蔵する作品の移動展覧会。1月16日～3月7日、上越市の「無印良品 直江津」をスタートに、3月中旬からは「無印良品 銀座」、以降全国各地の無印良品店舗を巡回する予定だ。
　良品計画は「民藝運動と無印良品は、それぞれが消費社会において、流行や生活様式の変化を受けながら自らの原点に問いを投げかけ続けてきた。本展は未来の無印良品に向けた新たな旗を立てるべく、民藝の美に学びながら、これからの道しるべを見出すためのメッセージを創造していく展覧会」と述べる。会場では民藝品と無印良品の製品を展示する。
　またキュレーターの深澤館長は「製品に作者の名を記さないことや装飾をしない無我で誠実なものづくりの姿勢などに、互いの共通点があると思う。大衆に向けて作られた温もりを宿す実用の手工芸品の中に、健全で尋常な美が宿っていることを柳宗悦は見出した。平和で何気ない日常の生活に寄り添って行くこと。日本民藝館も無印良品もそのこころは変わらない。本展が未来に向けたものづくりへの試金石となれば」と寄せている。詳細は特設サイトを参照。