オンライン見本市を初開催 長崎県陶磁器卸見本市協会

 波佐見焼・三川内焼の卸商社で構成する長崎県陶磁器卸見本市協会(奥川正道会長)は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、毎年秋に各社ショールームで開く展示会「オータムショー」を中止とした一方で、このほど「オンライン見本市」をネットで開始した。
 同協会は毎年春と秋に、消費地の商社や小売店のバイヤー向けに展示会を開催しているが、今年は新型コロナウイルスの影響により、春は商談会を中心とした縮小開催に、この秋は開催自体を中止にしていた。同協会はこれに代えて同展のオンライン版を企画し、11月6日に特設サイトを開設。同協会傘下の21社がサイトに出展し、各社ウェブサイトへのリンクを含む企業情報を掲載するほか、自社商品をPRする動画を配信している。動画は日本のものづくりに特化したネットショップ「CRAFT STORE」(運営・ニューワールド㈱)の協力を得て制作した。実際の商談に進めるには、各社のウェブサイト経由で各社にコンタクトを取るか、同サイトの問い合わせフォームからコンタクトすることもできる。この新たな取り組みについて、同協会の奥川会長は同サイトで配信する挨拶動画で「今後の展示会のあり方を占う試金石になると思う」と語っている。

長崎県陶磁器卸見本市協会によるオンライン見本市