「KOUGEI EXPO 2020 ONLINE」開催 伝統的工芸品月間国民会議全国大会

 政府による伝統的工芸品の普及推進事業の1つ「第37回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」が10月30日に開幕した。今年は新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため開催内容を大幅に変更し、ミニイベントを10月31日~11月3日に京都駅周辺で開催。また「KOUGEI EXPO 2020 ONLINE」をネットで展開している。主催は伝統的工芸品月間推進会議、(一財)伝統的工芸品産業振興協会、日本伝統工芸士会、京都伝統的工芸品月間推進協議会。
 同大会は、「伝統的工芸品月間」として定められている11月に、全国の伝統工芸士が集結するイベントで、毎年伝統的工芸品の産地を巡回しながら行われている。京都での開催となった今年は、新型コロナウイルスの影響で開催内容を大幅に縮小。例年、伝統工芸士らがホール会場に集まって行う記念式典や全国伝統工芸士大会、一般向けの大規模なフェアは中止となった。
 ミニイベントの初日は、オープニングイベント「KOUGEI EXPO 2020 on the Web from KYOTO」をJR京都駅地下街ポルタプラザで開催するとともに、ネットでも配信。功労者表彰式などが映像配信された。ミニイベントではこのほか、全国の産地や工房をリモートで紹介する「工房・産地リモート中継」(同プラザとネット中継)、京都の伝統的工芸品の展示販売「伝統的工芸品販売会」(同プラザ)、伝統的工芸品功労者や大臣表彰受賞者作品などを展示する「伝統的工芸品紹介展示」(JR京都駅ビル2階インフォメーション前)で、それぞれ開催された。
 オンラインイベントの「KOUGEI EXPO」はハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」で開催。全国の伝統的工芸品を紹介するサイトで購入もできる。来年3月上旬まで催される予定だ。さらに関連イベントとして京都の伝統工芸士の作品展「京都伝統工芸士会連合会展」が10月31日、11月1日に京都文化博物館別館で開催された。

KOUGEI EXPO 2020 ONLINE