九州発!田中ゆかりのテーブル通信[12]8月:テラスやお庭でお手軽バーベキュー

 日本各地に豪雨災害をもたらした長い梅雨もようやく終わりに近づき、雲の切れ間から多様の光がのぞきはじめました。梅雨明け宣言を聞く間もなく、いきなり連日の30度超えで頭や体がついていきませんね。相変わらずコロナウイルスの影響は続いており、夏の過ごし方も大きく変わらざるを得ません。
 夏の活動といえば、まず屋外です。3密を減らす意味では良いと思われます。特にバーベキューは夏の集いの定番メニューですよね。公園とか広場などで、大きなドラム缶に炭を起こし、肉をメインにした食材を持ち寄り、ビールを片手にワイワイとやるのは、思い浮かべただけでもとても楽しい気分になります。そんな雰囲気を大切に、お庭やテラスでお手軽に楽しむバベキューを紹介しましょう。
 私も過去に参加したり、開催したりしていつも思うことは、

  1. 炭を起こす準備で汗だくになるのがねぇ
  2. お肉を焼く係になると忙しくて食べる暇がないの
  3. この年令になるとお肉ばかり食べ続けるのはきついかなぁ

 などです。我が家ではそれを少しでも解消するべく、それぞれの問題について、以下のような小さな工夫をしています。

  1. 6人ぐらいの人数になる場合は、耐火れんがをかまど状に並べて中央に炭を起こす、またはエコグリル(ホームセンターで発見)を使用する。
  2. 食材をすべて串刺しにする。串刺しにすれば、片面をじっくり焼いて後はひっくり返して数分待つだけ。軽くゆでたジャガイモやトウモロコシ、おにぎりはアルミホイルで包み、網に載せておけば数分で出来上がり。その間、ゆっくり飲み物を飲んだり、他の料理が食べられる。
  3. オードブルやサラダ、サイドディッシュを用意しておくとお口が飽きない

 家の横の藤棚の下は、ほどよい明るさと涼しさです。屋外用テーブルにランチョンマットやカトラリーを並べ、庭の花を花瓶に差し、冷たいビールで乾杯。色がきれいなカプレーゼはガラスのボウルに。これをオリーブなどとつまんでいるうちにメインが焼けてきます。器は料理の形に合わせ「ロンド」という名前のオーバル型の皿を選びました。見込みは丸の連続模様のレリーフにマット調の釉薬が微妙な影を作り出し、飽きの来ないデザインとなっています。サイズは幅13.5センチ、長さ34センチ、縁の立ち上がりは2.5センチの優しい傾斜で、串2本は余裕で並ぶ大きさです。おそろいのカップにはトマトソースをお好みで。サラダは味わいのある黒マットの小鉢に。手が汚れやすいので紙ナプキンも用意して。
 紙の器も時には便利でありがたいけど、気持ちや時間、人数にゆとりがあるようでしたら器やテーブルセッティングにも凝ってみてはいかがでしょう。上手にコーディネート出来たときはうれしくて、とても幸せな気持ちになり、味もまた格別ですよ。

メニューエビ・佐賀牛・パプリカ・ピーマン・玉ねぎの串、レタスと紫玉ねぎのサラダ、わさびドレッシング、オリーブ塩漬け、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ
ガスパチョボウル ウイリアムズソノマ(アメリカ)
ゴブレット コンランショップ
「ロンド」シリーズ カップ 和山(波佐見焼)
「ロンド」シリーズ オーバルプレート 和山(波佐見焼)
ガラス豆皿 雑貨屋で購入
黒マット小鉢 土屋由紀子(唐津焼)
SPセット アクリル筒型 Dean & Deluca(アメリカ)
カトラリーフォーク Tiffani Boutique(イタリア)
ランチョンマットBEAUVILLE(フランス)