波佐見のマルヒロ、ナイキの「AIR FORCE 1」を陶磁器で完全再現

 波佐見焼商社のマルヒロ(波佐見町、馬場匡平社長)は11月1日~12月1日、東京・中目黒のアートギャラリーVOILLD (https://www.voilld.com/)が主催のグループ展「AIR」に参加、中目黒のファッションセレクトショップ、エム アイ ユー(M.I.U.)で新作を発表している。
 同展はストリートカルチャーと東京五輪に向けてのスポーツ熱を受け、アートとストリート、スポーツとの繋がりや解釈をアーティスト視点で投影した作品を8組のアーティストが3会場で発表するもの。NIKE JAPANの賛同の下ストリートカルチャーの象徴ともいえるNIKEからインスピレーションを受けた作品の数々がならぶ。

 マルヒロは、ナイキの「AIR FORCE 1」を陶磁器で完全再現した作品11点を展示。地元波佐見の喜久美製型の協力の下、鋳込み成型で複雑なアウトソール、縫い合わされたレザーの凹凸、細部のステッチ、靴紐に至るまでを再現した。その生地にイラストレーターの竹内俊太郎氏が多彩な表現方法で柄を施した。竹内氏はこれまでもイラストを同社に提供しており、今回は呉須による手描きの絵付け作品「ドラゴン」、転写の「大名行列」、泥漿によるパターン柄「エアジョーモン1」などを制作、またイラストなども展示する。さらに透光性の土を使用した光を通す「ライトマン」、今年2月に発表した磁器製スケートボードでもコラボした畑萬陶苑による絵付け作品もならぶ。
 マルヒロの担当者は「今回のイベントでは陶磁器の表現の可能性を最大限に楽しめる見ごたえある展示内容」と語る。