台風一過でお祭り日和 多治見の美濃焼イベント

 多治見市で秋恒例の美濃焼イベントが10月12~14日、市内各所で催された。JR多治見駅周辺では「美濃焼祭」が催されたほか、多治見美濃焼卸センターで「たじみ茶碗まつり」、市之倉町では「陶の里フェスティバルin市之倉」や「幸兵衛窯秋のいろどり市」が開催された。今年は台風19号接近の影響から、一部で12日の開催を中止に、13日も開始時刻を遅らせるなどの対応が取られたが、13日は台風一過の快晴でお祭り日和となった。

多治見駅構内で催された「美濃焼祭」の「美濃焼巨匠ギャラリー」

 JR多治見駅周辺で催された「第9回美濃焼祭」は、12日は台風の影響で中止となり、13、14日の開催となった。多治見駅南北自由通路では、加藤卓男、荒川豊蔵、鈴木藏、加藤孝造ら美濃を代表する巨匠8人による逸品を披露する「美濃焼巨匠ギャラリー」を展開した一方で、窯元販売ブースでは、幸兵衛窯、仙太郎窯、蔵珍窯、美濃陶芸協会など10組が出店し、展示即売会を開催。また、転写絵付やモザイクタイル工作などの体験コーナー、青山双渓氏や安藤日出武氏による作陶パフォーマンスなども繰り広げた。さらに、駅南口の東濃信用金庫本店では美濃陶芸の作品展示&呈茶会、ながせ商店街では美濃焼でお酒を楽しむイベントが催された。駅北口の虎渓用水広場で行われた「多治見BBQフェス」も賑わいを見せた。

台風一過の快晴となった「たじみ茶碗まつり」

 多治見美濃焼卸センターでは13、14日、秋の恒例行事「第42回たじみ茶碗まつり」が開催された。メーンの大廉売市には卸商社37社が出店して特設テントを連ねたほか、一部では倉庫で蔵出しセールを展開。またクラフトマン通りでは作家や窯元らが70ブースを構え、陶磁器を中心とする工芸品を展示即売した。組合会館では、地元児童や小中学生らのイラストやデザインのコンテストを展開したほか、ダンスショーやコメディショーなどのパフォーマンスが繰り広げられた。