関東の燗酒店を拝燗巡礼するお遊び帖「御酒燗帖(ごしゅかんちょう)」(3000円、税別)がこのほど発行された。御酒燗帖管理組合(発起人・カントニクス)は9月11日、その先行イベントとして東京・神楽坂のかもめブックスで発売記念&先行販売イベント「燗と本」を開催した。
「御酒燗帖」は加盟する燗酒店を巡り、御朱印帖のように各店舗の印をもらう遊び帖。大吟醸や吟醸酒といった香の高い冷をワイングラスなどで呑むことが主流になりつつある現在、燗酒ファンだけでなく、興味を持ち始めた人や飲める店を知りたい人に向けて制作したもの。東京・西荻窪の飲食店「カントニクス」の渡辺良子氏を発起人に、関東の飲食店約20店舗が「御酒燗帖管理組合」として参加する。
イベントでは加盟各店の燗酒用の平盃も販売。「燗酒屋では猪口は使用しない。時間をかけ飲むには、あごを上げてあおるタイプの猪口は量が口中に入り過ぎるから。唇に触れる面積の広い平盃で呑ませる店がほとんど」と話した。同氏は生ハムやチーズと燗酒、という大胆なペアリングで有名な大塚29ロティなどで学び、2018年10月に燗と肉の居酒屋をオープン。現在組合加盟店は関東地区だけだが、今後各地でも展開していく予定。「御酒燗帖」は加盟店で購入できる。詳細はウェブサイト(http://goshukancho.club/)を参照。