革新的な食体験を自宅で楽しめるというプロジェクトが、クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で進行している。「京都CAINOYAの料理と金沢seccaの器が共鳴する。革新的な食体験を自宅で」と銘打ち、独自に解釈した「日本」を表現する美食学を追求する京都の完全予約制レストラン「CAINOYA」と、金沢のクリエーター集団、雪花(金沢市、secca)が組んだ。
飲料とグラスやカップなどの体験型はしばしば聞くが、今回は料理に食器やカトラリーまでがセットで届くというもの。料理も完成品が冷凍されているのではなく、家庭で温め、食べる際に完成するよう配慮されているというユニークな発想だ。ジャガイモの冷製スープ、黒むつとズッキーニ、村沢牛ハラミステーキの単品やコースになったディナーペアセット各種で、それぞれに「secca」のオリジナル食器、同社デザインのカトラリー、ワインなどが付く。
雪花は、金沢美術工芸大学でプロダクトデザインを専攻した上町達也と柳井友一の2氏が起業、工業製品の企画・デザイン、自社製品の開発・製造、ネット販売を行う。柳井氏は卒業後就職したのち多治見意匠研究所、金沢卯辰山工芸工房で陶芸を学び、今注目される作家でもある。
同社は「コロナ禍の予測不可能な未来のレストランの在り方に対する挑戦が本プロジェクトの趣旨」という。公開初日に目標金額30万円を達成、終了日は8月27日。
京都CAINOYAの料理と金沢seccaの器が共鳴する。革新的な食体験を自宅で