
陶磁史研究家の加納亜美子氏(アリベ代表)が監修した「世界の食器図鑑」が平凡社から発刊された。玄馬絵美子氏と米山明泉氏の共著で、B5変判、224ページ、4400円(税込)。
同書は、世界の食器の基礎から名品の背景まで、豊富な写真と見やすいデザインやレイアウトにこだわって一冊にまとめたビジュアル図鑑。洋食器と和食器の違いを比較対照しながら紹介していることが最大の特徴となっている。世界の食器ブランドの特徴に加え、和洋食器の歴史、食器の「パターン/文様」などをビジュアルを見ながら総覧できるほか、料理との相性や集め方、お手入れ方法、業界のリアルがわかるコラムなど、幅広い知識をまとめている。章立ては、①食器の基礎知識②食器の歴史③世界の食器④日本の食器⑤モチーフで楽しむ食器デザイン⑥食器の楽しみ方―の6章で構成されている。
平凡社からは昨年7月に岡崎孝俊氏監修による「ガラス図鑑」が発刊されており、加納氏は編集、玄馬氏と米山氏は執筆で協力した。今回の同書はビジュアル図鑑シリーズの第2弾となる。加納氏は「『食器が好き』『もっと知りたい』層に新たな魅力の発信や、まだ知られてなかった知識を広くシェアすることで、結果的に低迷の続く食器業界全体がさらに盛り上がるきっかけとなれば」と語る。
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