九州発!田中ゆかりのテーブル通信[61]11月:発表会

    発表会会場入口

     朝タは寒くなってきましたね。この時期になると、一年が終わりに近づいていることを感じて何だかソワソワしてきます。というのも、年に一度の「テーブルウェアフェスティバル~暮らしを彩る器展~」(東京ドームシティ・プリズムホール、11月28 日~12月4日)に向けて、その出展のための準備などで慌ただしくしているからです。

     私は2006年より波佐見焼産地とのご縁をいただいて、このイベントの波佐見焼コーナーのお手伝いをさせていただいております。以前テーブルウェアフェスティバル・エグゼクティブプロデューサーを務めておられた今田功先生をアドバイザーにお迎えして、参加される窯元や商社の皆さんと一緒に半年から1年をかけて商品開発のアドバイスをさせていただき、これまで経過を見守ってきました。11月12日には波佐見町内での産地内発表会が行われましたので、今回はその様子をご紹介したいと思います。

     今年参加された商社は石丸陶芸、西海陶器、浜陶の3社、窯元は一龍陶苑、一真陶苑、永峰製磁、大新窯、重山陶器、高山、丹心窯、西山、利左衛門、和山の10社です。会場は波佐見陶磁器工業組合事務所の2階フロアーで行われました。いつもは殺風景なこの部屋に13社の新作がズラリと集まり、素敵なテーブルセッティングが並び、まるで別のお部屋みたいでした。残念ながら一つ一つの新作のご紹介はここではできません。テーブルウェアフェスティバルの会場、東京・プリズムホールにてお披露目しますので、お楽しみに!

     私は発表会会場で参加社の商品をお借りして3テーブルをコラボレーションで表現してみました。各社それぞれ個性的な商品ですからコラボして、かつ調和がとれて美しく表現するのは大変難しかったです。

    ① ドラマチックな洋のテーブル・シックモダン:大人のディナーパーティーをイメージして

    白、黒を基調に2種類のレストを ランナー状に並ベテーブルのアクセサリーにしてみました。

    メインプレート、サブプレート ー真陶苑
    シャンパングラス、アミューズカップ 丹心窯
    リーフ皿(金銀)、リーフレスト(金銀)、マカロン(銀・パール) 重山陶器
    バタフライレスト(金銀) 西山

    ② 不易流行和のテーブル・クラシックモダン:お正月をはじめ和の雰囲気を楽しみたいときに

    すべて磁器ですが、加飾や 質感の違いなどお互いを引き立て合い、様々な組み合わせを楽しむことができます。

    メイン中皿、小皿、小鉢 永峰製磁
    黒紬ボウル(大・小)、グレイ蓋物 和山
    金吹付大皿 一龍陶苑
    デミタスカップ、ソーサー 西山

    ③ 和洋共生のテーブル・ナチュラルヒーリング:お部屋でもテラスでも、日常もおもてなしも自然体で

    ここではスプーンとフ オークを添えていますが、お箸に変えても違和感なく楽しむことができます。 陶器と磁器の優しいハーモ二ーで心と体を癒してあげたい。

    掛け分けメインプレート、レスト、黒マット小鉢 利左衛門
    黒紬丸メインプレート 和山
    面取り小鉢 重山陶器
    灰粕菊割小鉢 一龍陶苑

     私の撮影の腕がイマイチな写真ですが、器の楽しみ方を3つのパターンでご紹介しました。 家族を喜ばせよう、お客様を楽しませようという心意気が大切です。 読者の皆様!何かーつでもいいなとお感じになられたら、食卓にぜひ取り入れてみてくださいね。

     最後にもう1つ。こちらのテーブルはコラボではありませんが、会場中央に雰囲気作りとして私がコーディネートして飾りつけたものです。

     白磁の持つ清潔感を大切に、優しく爽やかに楽しむティータイムです。

    ロイヤルシリーズ(カップ&ソーサー、小皿、アミューズカップ) 丹心窯
    カメリア 丹心窯

     それでは「テーブルウェアフェスティバル2024」の会場・プリズムホールでお待ちしております。私は11月28、29日、12月4日に会場に立つ予定にしております。