創業50周年記念展を都内で開催 セラミック・ジャパン

挨拶する大橋社長と同社製品でディスプレーしたテーブル

 セラミック・ジャパン(瀬戸市、大橋正之社長)の創業50周年を記念した「セラミック・ジャパン 50年の軌跡」が10月6~29日、東京ミッドタウンのジ カバー ニッポンで開催された。

 同社創成期から、多くのデザインを手掛け、国内外で幅広く活躍するプロダクトデザイナーの小松誠氏をゲストに、愛知県立芸術大学非常勤講師の宮田昌俊氏、セラミック・ジャパン代表取締役の大橋正之氏3者によるトークセッションを、初日午後6時から実施。デザイナー、美術評論家、協業する異業種メーカーなど、50人以上が詰めかけた。

 トークでは、小松氏デザインの歴代製品の開発秘話、エピソードを中心に進んだ。1974年発表の灰皿「キュール」(廃番)は、同氏の最も気に入りの一品。また「クリンクル」シリーズは、ガラスでもと、話しがもちかけられ木村硝子店「COMシリーズ/crumple」が誕生したこと、「第1回国際陶磁器展美濃‘86」でグランプリの「POTS」から、「You-ki」「葉皿」などで半世紀を振り返った。店内では同氏デザインだけでなく、歴代の製品を展示・販売したほか、21年にリデザインした「葉皿」、今年6月のインテリアライフで発表した「TORI / YAGI」などが店内テーブルにディスプレーされた。

 同社は1973年の設立。セラミックデザイナーの栄木正敏氏(2019年没)も役員に名を連ね、松屋銀座デザインコレクション、Gマークの選定を視野に、一貫したデザインポリシーの下、デザイナーと瀬戸の伝統技術のコラボレーションによって製品を生み出してきた。

トークイベントには多の人が詰めかけた。小松誠氏と大橋社長(左)
セラミックジャパン