東京・台東の「モノマチ」(主催・台東モノづくりのマチづくり協会)が5月24~26日、台東区南部エリアで開催され、天候にも恵まれ、多くの人出でにぎわった。モノマチは製造・卸の集積地としての歴史をもつエリア(御徒町―蔵前―浅草橋2キロ四方の地域)を歩きながら、「街」と「ものづくり」の魅力に触れることを目的に、地元有志により2011年からスタート。13年には参加店が200店まで拡大、今年は約120店が参加した。
イベントの中核施設ともいえる04年創業の台東デザイナーズビレッジが20周年を迎え、多くの卒業生も集結。伊万里・有田焼窯元有志の集まり「NEXTRAD(ネクストラッド)」のファウンダー兼アドバイザーの浜野貴晴氏(promoduction主宰、デザイナーズビレッジ2期生)は、ブランドの紹介と販売を行った。「有田陶器市直後でもあり、商品数は少ないが、11月23、24日開催のネクストラッドの工場見学・体験イベントをアピールしたい」と同氏。このほかKONCENT駒形本店では、セラミックコーヒーフィルター「セラポッタ」を使用したコーヒーの試飲会、木本硝子は恒例の江戸切子のワークショップを開催し、連日予約定員に達する盛況となった。
同地は、長い歴史をもつ企業や伝統技術を守る職人が担う小規模工房も点在し、下町情緒を残す一方で、デザイナーズビレッジ卒業生らのアトリエも多く「東京のブルックリン」とも呼ばれている。10年ころから、個性的なセレクトショップなどが増加、感度の高いおしゃれな街として人気が高い。