笠間・益子やガラス食器を展開 「アナザー・カントウ」展

上段は坂本氏の、中段はつかもとの食器類

 学生経営による47都道府県地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」(https://another-japan.shop)で、第4回企画展「アナザー・カントウ」が2月8日~4月2日に開催されている。

 日本総人口の3分の1が集まる7都県の関東地方を「集まり、出逢い、寄り添い合う」と表現し、学生開発のオリジナル商品などを含む約400点の商品を展開する。食器関連は東京都の地場産業でもある硝子食器として廣田硝子「KARAI」「吹雪」、菅原工芸硝子(千葉)の「デュオ」「花はしおき」、笠間の陶芸家坂本新氏のラスター釉薬のホワイト系の食器、酒器類、益子最大の窯元つかもとの伝統釉のスープボウル、皿、1合の炊飯土鍋「kamacco」などをセレクトし展開する。

 カントウメンバーの北りり華さんは「インターネットで坂本さんの器を見つけ、渋谷の展示会で購入。どんな料理も映える器で、宝石のような輝きは使うたびに心を明るくしてくれる。益子焼は重厚感あるものが多い中、懐かしさと新しさを備え、現代の生活にもなじむ軽やかなデザインにひかれた。また大学での研究を通して日本の暮らしの中での米の大切さについて考えていたことから、地産地消の考えでつくられている土鍋もセレクト」と語る。このほか近隣オフィスワーカー向けの商品も強化した。対象エリアが関東ということもあり、9日には商品提供する関係事業所数社も参加した内覧会を実施。学生による若い感性や、好奇心、情報発信力などに期待を寄せる言葉が聞かれた。

 アナザー・ジャパンプロジェクトは、三菱地所と中川政七商店(奈良市)の共同プロジェクトで、「将来自分の働く場所として、地元を選択肢の1つにする」を掲げ、地方活性化に取り組む。次回「キンキ」展は4月5日からスタートする。

アナザー・ジャパン