九州発!田中ゆかりのテーブル通信[55]5月:ゆかり流、器の楽しみ方

カットフルーツ、クリームチーズのベーコン巻き、シャンパン

 ゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、いつもの日常に戻りました。私は相変わらずの片付けが続いていますが、自然界はたえず変化しているようです。戸外に出れば空は青く、山は新緑の緑でモリモリ、爽やかな風に初夏の始まりを感じます。と思ったら、昨日(5月14日)からはなんと気温27度越えで、つい半そでのTシャツに着替えたりして。そうするとなぜか、器も白磁や青磁の薄手のスカッとした形のものを使いたくなってくるのです。不思議ですね~。

 そんな気分で手に取ったのが波佐見焼の窯元・一真窯の白磁手彫りシリーズの中の4点です。端正な細長い皿は見込みに市松模様と波の模様が掘られています。いい塩梅の彫りなのでかたすぎず自然体な雰囲気が好きです。さて、このお皿サイズは6.5センチ×27センチと本当に細なが~いのですが、皆さんなら何を盛りますか?和食屋さんだったら迷わず前菜の3品盛とか5品盛でしょうか?もちろん美しいでしょう。

 私はまず、お皿の形を生かした料理を考えます。このような長いお皿でしか盛れない食材は?この形が映えるためにはどうすればいいか?など。今でしたら成長した旬のアスパラガスを切らずに長いまま載せてみるとか、イタリアの細長い乾パン、グリッシーニに生ハムを巻いたものとか、長いソーセージをのせるとか。そうするとこの器の存在意義が出てきます。これが器を生かすということです。

 せっかくなので、このお皿に合うメニューとして今一番気に入っている旬のアスパラガスの一品をご紹介します。まな板に春巻きの皮を一枚広げ、皮の手前端に生のアスパラガスを横に置いて、ひたすら巻き巻きします。巻き終わりの最後の一辺に指で水をつけて留めます。これを油でカラッと揚げても良いのですが、お腹周りが気になる私は、薄く油を引いたフライパンで揚げ焼きにします。太さにもよりますが2~3本が一人分でこのお皿にぴったりです。仕上げはマヨネーズ1:ポン酢1を混ぜソースを作り、豆皿に入れてつけていただきます。これがとっても美味しくて病みつきになり、ビールが進むこと間違いなし。豆皿は2寸(約6センチ)以下の小さくて可愛い皿のこと。ソース・ケチャップ・塩コショウなどの調味料入れ、珍味入れ、薬味入れ、箸置きなどと色々使えるので重宝します。また、細長い皿にピタッと組み合わせることができて面白い演出ができそうです。

 今日は暑かったせいもあり、庭を眺めながら「ハッピーアワー」にしました。冷やしたシャンパンと、お供は何にしましょう。昔、「プリティーウーマン」という映画を何度も見ました。リチャード・ギアのハンサムなことといったら~もう!素敵!!ホテルのお部屋からジュリア・ロバーツのためにシャンパンを注文するのです。そして「イチゴもつけてね」と。キャ~ッ!あれから私のシャンパンのお供はイチゴと決めておりますのよ。オホホッ。

 話が横道にそれましたが、実はこの細長い皿はフルーツプレートいう名前なのです。その名前通りに、イチゴとともにフルーツを楽しそうにちりばめてみました。このワクワク感、伝わるでしょうか?豆皿にはクリームチーズを小さな拍子木切りにしてベーコンを巻き、レモンとパセリで可愛らしく。極めつけはガラスのピック、お洒落でしょう?爪楊枝じゃダメよ。ジュリア・ロバーツにはなれませんわ。

 ゆかり流、器の楽しみ方いかがでしたか?器の特徴をよく観察して、自分なりの楽しみ方を発見してください。シャンパンを飲んで、気分はジュリア・ロバーツより。

メニューカットフルーツ、クリームチーズのベーコン巻き、シャンパン
白磁市松彫フルーツプレート 一真窯(波佐見焼)
白磁波彫フルーツプレート 一真窯(波佐見焼)
白磁くしめ彫角豆皿 一真窯(波佐見焼)
白磁波彫角豆皿 一真窯(波佐見焼)
シャンパンフルート コンランショップ(東京)
ガラスピックセット スガハラガラス(東京)