百貨店・松屋のグループ企業である東栄商会(東京都中央区)は12月15日、「ムーミンショップ ヨコハマ」を横浜駅直結の大型商業施設「ジョイナス」1階にオープンした。
高いアート性と奥深い文学性をもつ北欧ブランド「ムーミン」の世界観を体現したオフィシャルショップの3店舗目で、最大の広さ。ジョイナスは300を超える専門店を擁する相鉄線横浜駅の駅ビルであり、同線とJRをはじめ横浜駅へ乗り入れている各線に直結する施設。店内は前2店同様に、作者トーベ・ヤンソンが好んで使用したグリーンと、小説の挿絵やコミックスのインクをイメージした黒を用い、発祥の地であるフィンランドらしい空間を表現するほか、店内奥には座って自由にムーミンの小説やコミックス、絵本を閲覧できるスペースに、登場キャラクターと物語作品を紹介する展示、横浜らしい「海」をイメージしたボートに乗ったムーミンオブジェが出迎えてくれる「ライブラリースペース」も併設する。
取り扱いはマグカップ、キッチン雑貨、ファッション雑貨、文具、食品などこれまでの店舗で最大となる全1500アイテム以上をラインアップ。ムーミン アラビアの「2023ウィンターシーズナルコレクション」や、イギリス発のホームウェアブランド「ハウス オブ ディザスター」の陶磁器製リングトレイやステンレス製カップなどインポート類が半数を占める。土岐・山加商店からは新作「メッセージマグ」、リサイクルセラミックを使用しビンテージ風にアレンジした新作「ペリア」を含む、マグだけでなくラーメンやチャーハン食器などもラインアップし、壁面一画にならぶ。このほかノリタケや伝統工芸品とのコラボレーション商品、同店限定オリジナルグラスなど、テーブルウエア類は充実、年間売り上げ2億円を目標に掲げる。
松屋は1990年に北欧デザイン商品の輸入総代理店を設立、同社を通じアラビアブランドのムーミンマグの販売に携わってきた。また東栄商会は、「ムーミン」の日本におけるライセンス管理法人ライツ・アンド・ブランズと小売店舗契約を締結、ショップの運営権を取得した。22年12月に「ムーミンショップ ギンザ」、23年9月に「同オオサカ」をオープン、今年春には名古屋の新店舗を計画する。