江戸切子を直販するショールームを移転してオープン 江戸切子協同組合

伝統工芸士22人のグラス類を展開

 江戸切子協同組合(東京都、篠崎英明代表理事)は6月8日、江戸切子直販のための新ショールームを移転オープンした。

 新店舗は、都営新宿線西大島駅から徒歩3分、JR総武線亀戸駅からは徒歩12分、大通りから少し入った静かなエリアに位置。大島地区はに江戸切子の職人・工房の3割程が集まっており、利便性も高い。またこれまで店舗と組合事務所は別々だったが、事務所は2月に引っ越しをすませ今後は組合活動と販売などを一体で行っていく。

 店内は組合傘下の工房や職人の作品、組合商品ー、さらに林克美氏、渡辺隆三氏、瀧澤利夫氏ら全22人の伝統工芸士のグラス類を集めたコーナーなどで構成する。「ネット販売より実店舗での購入が圧倒的に多い。表通りではないため、認知度向上の課題はあるが、ファンにとっては落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと手に取って見てもらえる」と店舗スタッフは語る。若手職人の育成効果と、特に女性職人が多く誕生し注目が高まっていることから、女性ファンも急増している。「女性職人の作るサイズ感やデザインは、やはり同性の目に留まる。日常使いとして愛用されている」と言葉を続けた。

ショールームの入口外観
江戸切子協同組合