(独)中小企業基盤整備機構主催の展示・商談会「ヒットをねらえ!地域のおすすめセレクション2023」は2月2、3日、東京・虎ノ門で123社の商品を集め開催した。
同展は地域の中小企業・小規模事業者の雑貨、日用品、食品、観光事業者を対象とした、出展者来場不要のリアル展示と、商談はオンラインという「ハイブリット型」展示会、今年で3回目となる。「SDGs」「ソーシャルグッド」をテーマに、地域のこだわりの技術や素材から生まれた商品をアピール。さらにタブレットを使い、ブース前でオンライン接客する方法も限定20社で実施した。
陶磁器関連の出展は、有田からは3社。金照堂「Lin japan 麟 Lin Awa オールド」は、SDGsから不良品の素焼生地を再利用し、新たな加飾技法を施すことで誕生したもの。㈲副久製陶所は呉須の濃さを5段階の色調としたシリーズで、湯呑み、豆皿、小付、箸置きなどを並べ、大慶は直火と電子レンジで炊ける「究極のごはん鍋」を出品。石川の㈱ビッグサンタは眠っていた古い皿型を使い、白地に白の絵付、縁は錆加工の「hachi―kutani豆皿」、東京・こふろは、海外でも関心の高まる日本酒のシーンの演出を意識した波佐見焼の酒器を展開した。
多治見・丸健製陶は、「スウセラ」を使った自然気化式の加湿器、シューズ除湿グッズを披露した。このほか三重からは萬古の紫泥を使用し、香りを染み込ませて使うイヤーアクセサリー、昭和の板ガラスや廃車ガラスをリサイクルした食器、家具・建材の端材を使った木工食器やカッティングボートや皿などとともに、プラスチックにセルロースファイバーを混練したカトラリーなども見られた。
機構の平本彰吾氏は「ギフトショーの前哨戦としてアポイント、商談につなげてもらえれば。加えて出展者はオンラインを利用した効果的な営業ツールやオンライン商談のコツを実地で学べる場としても活用してもらいたい」と話した。