「Pass The Baton Market」に出店 伝統的工芸品産業振興協会

 (一財)伝統的工芸品産業振興協会は10月8、9日、スマイルズが主催する蚤の市「PASS THE BATON MARKET」に初出展する。

 同市は企業やブランド、産地が抱える「もったいない」や「困りごと」に向き合い、世の中に紹介していく場として2019年にスタートした。「Relight The Stock, Relight The Local, Relight The Culture.」を合言葉に、これまで全8回を実施。スマイルズの協力を得て、伝産協会はコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」での次回10月展(8、9日)と12月展(10、11日)の出展を計画する。過去に数度同イベントに出展したことがある同協会の原田元代表理事(有田・宝泉窯社長)が橋渡しし、実現したもの。

 高橋利康協会常務理事は「5月にネットショッピング『匠市』(https://takumi-no-ichi.jp)を新規開設するなど、販売技術向上が喫緊の課題と考えている。従来の百貨店催事の延長のような手法に加え、弱年齢層へのマーケティングで力を発揮しているスマイルズのノウハウを少しでも吸収したいという目的」と述べる。さらに担当する産地支援部の石丸愛子氏は「私も含めて百貨店での買い物の機会のほとんどないミレニアルや若い子育て世帯に、共感できるリアルな生活スタイルのある同市で、工芸を知る機会になればと期待する」と話す。

 やきもの(10月小石原焼・高取焼宗家、12月瀬戸染付焼・眞窯)、漆器、仏具、和紙など、各展8組合・事業所が参加。スマイルズのマーケティングノウハウと、伝統工芸産地の糾合による、化学反応に期待が高まる。