ウクライナ支援のボウルが1時間で完売 山口陶器

ウクライナ国旗の色のスクエアボウルを手にする山口典宏社長

 「かもしか道具店」を展開する山口陶器(菰野町、山口典宏社長)は、戦火にあるウクライナ支援のため、同国国旗色の黄と青のスクエアボウル2枚セットを製作した。ボウルは一辺15センチ、手に取るたびに現地に思いをはせられるようにと、日常的に使えるデザイン。3月15日午前10時から、限定150セット(税込み2200円)を同社ネットショップで販売したところ、1時間で完売となった。

 山口社長は、2月末ごろから緊迫化するウクライナ情勢を懸念し「大企業のような支援はできないが、自分たちにも何かできるはず。大きな意味での世界平和に少しでも役に立てれば」と発案した。NHKでの全国放送をはじめ、全国紙、地方紙などでも取り上げられたことで萬古焼の名を広くアピール。同社広報は「完売後も再販の依頼の連絡が絶えず、この問題への意識の高さが伺えた。また以前四日市在住で、今も萬古焼を使っているという東京の方から、是非支援したいとの嬉しいご連絡もあった」と述べた。

 同社は売り上げの30万円、全額をウクライナ大使館に寄付したほか、菰野町のかもしか道具店店頭では、支援の募金箱を設置している。