昨年、若い世代を中心にブームとなった「昭和レトロ」。陶磁器業界でもレトロなデザインの商材がさまざまな企業・メーカーから発売され、人気を博した。石塚硝子が展開している「アデリアレトロ」シリーズもそのひとつ。花や動物のプリントなど、昭和時代に販売されていたグラスウェアを現代のライフスタイルに合わせて再現した愛嬌のあるデザインが特徴で、2018年の復刻発売以来、累計60万個を販売している。
12月には宝島社より初の公式本「アデリアレトロのある暮らし」(税込2585円)が発売された。本書では、アデリアレトロが愛される理由やコレクションなどを紹介。特別付録として、人気デザインの「アリス」柄をあしらった限定の蓋付き耐熱ガラス容器が付いており、人気料理家・しゃなママ氏が考案する、付録を活用したレシピも掲載されている。平成生まれの男性編集者がこのシリーズに惚れ込んで生まれたという同書は、世代や性別を超えて愛される一冊になりそうだ。