オンライン検定「やきものマイスター」始まる

やきものマイスター公式サイト

 「陶器の日」事業4団体協議会によるオンライン検定「やきものマイスター」がいよいよ10月4日の陶器の日に始まった。陶磁器業界の仕事に従事する人の知識の底上げを図るとともに、長期的には業界知識を次世代へ継承することや、消費者への情報発信も視野に入れている。

 このほど公開された公式サイトによると、同検定は3級(初級)、2級(中級)、1級(上級)の3つのグレード構成。3級は受験料が無料で、公式サイトから試験ページにアクセスすれば随時受験できる。1、2級の受験料は有料で、公式サイトでの申し込みと受験料の支払いを経て受験できるようになる。受験料をクレジットカードなどで支払うと事務局から受験案内のメールが届き、そこで指定されているページにアクセスして受験する。受験の有効期間は15日間で、その間は何度でも受験できるようだ。受験結果は1~3級とも受験終了後すぐに集計され、スコアと合否が表示されるほか、各設問の正解や解説も確認できる。不合格になっても、受験するたびに各設問の解説を熟読して覚えれば、それ自体を学びのプロセスとすることができそうだ。
 既報の通り、同検定の設問は、「陶器の日」事業で昨年4月に発行した「やきものハンドブック」がベースとなっている。やきものの種類や特徴、製造工程、絵柄や技法の種類といった基本的な知識から主要陶産地の歴史や特徴に至るまで、幅広い範囲を網羅しているため、特に2級や1級の難易度は結構手応えのあるレベルとなっている。業界関係者が「難しい」とうなる設問もある。合格を確実にするためにも、ハンドブックを熟読して予習するなど、よく準備してから臨みたいところだ。

「陶器の日」事業4団体協議会

消費地流通団体のTOZIX・ジャパン、メーカー団体の日本陶磁器工業協同組合連合会、メーカー・輸出入関連団体の日本陶磁器産業振興協会、産地卸団体の日本陶磁器卸商業協同組合連合会の4団体。

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