髙島屋グループの東神開発は3月31日、「流山おおたかの森S・C」(千葉県流山市おおたかの森1-5-1)の新施設「FLAPS」をオープンした。
つくばエクスプレスと東武アーバンパークラインの流山おおたかの森駅南口の商業施設「流山おおたかの森S・C本館」(2007年開業)、「ANNEX1」(14年)とつくばエクスプレス高架下の「こかげテラス」(18年)に続く新商業施設。6階建て、延べ床面積約1万1300平方メートル、2階デッキ連絡通路で駅およびS・C本館に接続する。30~40代の子育てファミリーをメーン顧客とし、「毎日に『便利・遊び・楽しさ・にぎわい』を」をコンセプトに、遊びもつまった「洗練された自然体の暮らし」を提案。ファミリーが楽しめる32の専門店が順次営業を開始した。
1階は陶磁器卸大手・アイトーが運営するライフスタイルショップ「綱具屋」(つなぐや)のほか、高級スーパー「デイリーテーブルキノクニヤ」、バラエティ雑貨の「フライング タイガー コペンハーゲン」、英国発のチョコレートブランド「ホテルショコラ」、地域生産者の農産物や食品を販売する「わくわく広場」など8店からなる。駅直結の2階には「無印良品」が1フロアで展開。3階は子育て世代向けのアウトドアグッズや、家具ショップなど、4階には飲食店ほか、5・6階にはファミリー向けのサービスを提供する各店という構成。3~6階には屋外テラスを設けている。
シネコン(3階)、タカシマヤフードメゾン(1階)も入るS・C本館1階には、吉祥寺菊屋、日本橋SAKONのほか、ウニコ、ケユカ、群言堂、2階にはロフト、アクタス、ジョージズと、キッチン・食器類を扱うブランドショップも数多く出店している。
流山市はつくばエクスプレス開業(05年)に伴って発展、5年弱で人口が約1万人増加、平成27年国勢調査によると千葉県下で最も増加率が高いエリアとなっている。所得水準は平均700万円、千葉都民とも呼ばれる都内に勤務する子育て世代のベッドタウンとして成長を続けている。04年から東神開発は流山市らと共同で、「流山おおたかの森駅」周辺の開発事業にあたっており、フラップスが面している駅前広場の整備など、駅を中心とした街の回遊性と界隈性を強化する。さらに同駅西口地域の開発も進めており、秋にはシェアオフィスなどが入る施設、来年夏には地域コミュニティの場を提供する施設の開業を予定している。