泊まれる実験空間 graf porch

キッチンを設える「graf porch」

 大阪を拠点に活動するクリエーティブ集団「graf」(デコラティブモードナンバースリー、服部滋樹社長)は11月1日、ショップ2階に宿泊可能な施設「graf porch」(大阪市北区中之島4―1―9)をオープンした。
 これまでオフィスとして使用していた部分を「暮らしの実験空間」として、レジデンス(宿泊、最大5人)、オリジナル家具のショールーム、ギャラリー機能のほか、キッチンも設備する。大型の回転引戸で空間を仕切ったり、広げられ、宿泊とギャラリーの併用、アーティスト・イン・レジデンスなど多様なプログラムに対応できる。グラフのメンバーのつながりを生かし、気になる事や人たちと共に提案、それを体験・体感し、楽しめる企画を発信するオルタナティブスペースを目指し、展開。またキッチンには、同社が国内流通のサポートを行う「1616/arita japan」(百田陶園)の食器類、オリジナルブランド「OWN」のグラス類などを備え、家具も含めて階下で購入可能な商品もある。
 プロダクトデザイナーでもある松井貴取締役は「中之島には多くの美術館があり、来年度には新美術館も完成する。これらを訪れるアーティアトや関係者の滞在先、交流拠点としても提案していければ」と話す。
 グラフは、2018年に20周年を迎えた。家具などのプロダクトデザインだけでなく、ホテル・店舗・住宅の内装設計やリノベーションのほか、イベント企画運営、地方創生計画など活動は多岐にわたる。宿泊はAirbnbサイトからの予約となる。

graf-pochの外観
graf 公式サイト