東京ミズマチの「SHOP&WORKSHOP すみずみ」が本格始動

 東武スカイツリーラインの浅草駅ととうきょうスカイツリー駅間を結ぶ鉄道高架下複合施設「東京ミズマチ」に7月オープンした東京都墨田区の産業支援施設「SHOP&WORKSHOP すみずみ」は、10月から本格的に活動を開始し、職人による製作実演やワークショップ企画を始めた。
 イーストゾーンに位置する「すみずみ」は、同区商品の販売だけでなくワークショップを行い、産業プロモーションの方法を検証する実験の場とする施設。延べ床面積約150平方メートルで、1階が店舗、2階はイベントやワークショップが行えるフリースペースからなる。店舗では廣田硝子や松徳硝子のほか、安宅漆工店、小泉誠氏プロデュースのほうろう調理器具「カイコ」(昌栄工業)などの業界関連商品を含む、32社の約180アイテムを販売。今年5月の「ベストオブすみだモダン」に選定された廣田硝子「WAYOU」、ヒロタガラスクラフト「江戸切子―粋と技―」、大黒屋「五角・七角・八角 削り箸」などもラインアップ。これらは区がブランド力向上を目的に2011年度から進める「すみだモダン」(全137点)の中から、すみだらしさを体現した商品として13点を選出したものだ。
 産業振興担当の児玉裕和主査は「スカイツリータウン内の『すみだ まち処』との差別化を図る。ワークショップやイベントを通じて、区の産業振興の方向性や課題、解決策を見出すことが目的」と述べる。11月21、22日には同区オープンファクトリー「スミファ」(今年はオンライン)と連動したポップアップ企画を実施する。
 14店が出店する「東京ミズマチ」は、年間3千万人以上が訪れる浅草と東京スカイツリータウンの2大観光拠点をつなぐ水辺整備事業として東武鉄道と墨田区が連携する。6月に浅草寄りのウエストゾーンの一部店舗が先行開店、その後イーストゾーンでも開店が続いており、来年には宿泊施設がオープン予定。